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学校の飼育動物

院長ブログ/長谷川動物病院
学校の飼育動物/長谷川動物病院

 

学校飼育動物は、飼いたくても色々な事情で、家で動物を飼育することができない子供達には、大切な存在です。😃

 

動物と接することで、子供も大人も癒され、相手の気持ちを察したり、思いやりの気持ちを持つことを学ぶことが期待されています。😉

 

そのほかにも、観察力や、色々な状況での対応能力や協調性が鍛えられ、将来の子育てにも生かされるのではないでしょうか?🤨

 

新潟市と新潟市獣医師会は、学校飼育動物の診療と飼育指導に関する委託契約を結んでいます。

 

この契約では、1件につき3万円以下の治療費の場合には、各学校が負担する診療費は不要です。

 

このほか毎年1回、獣医師が学校を訪問して動物の健康診断と、子供達に簡単な飼育指導を行っています。😃

 

この契約のおかげで、学校は動物の異常に気づいたなら、診療費を心配することなくすぐに治療を開始することができます。😃

 

早期に治療を行うことで、症状が悪化して死なせてしまうということがないようにとの配慮です。😉

 

先日、新潟市の学校飼育動物に関する研修会がありました。

 

参加者は、新潟市の小中学校で飼育動物担当の先生方と、新潟市獣医師会から学校飼育動物委員会に所属する獣医師です。私も参加してきました。

 

この研修会は毎年開催されていますが、今年は特に参加された先生方が少なかったという印象です。😢

 

今年から飼育動物のいない学校の先生は、参加しなくてもよくなったということでした。

 

今、動物を飼育する学校が減ってきていて、学校の飼育小屋は絶滅の危機だそうです。😔

 

生き物ですので休日もお世話は欠かせませんし、先生方の負担は大きく、子供達のアレルギーの問題など、理解できる点が多いのも事実です。😞

 

担当の先生方も、動物の飼育経験のない方々が少なからずいらっしゃいます。😅

 

なので毎回、5~8人くらいのグループに分かれ、私たち獣医師が直接に先生方の疑問や相談にアドバイスする、グループトークが行われます。

 

話題になるのは、飼育する上でのその動物特有の注意点や、夏と冬の飼育環境の整え方や、休日の対応などです。🙂

 

今回のグループトークで印象に残っているのは、「こういう時、モルモットはなんと言っているのでしょうか?」という質問です。🙂

 

「『なんて言ってると思う?と子供達に尋ねてみてください。」とお答えしました。

 

明確な答えを求めるのは先生らしいと思いましたが、答えは1つである必要はありません。😃

 

想像しあって、自分とは違ういろいろな考えを知るのも楽しいですし、気づきになるのではないでしょうか?😉

 

私が担当したグループは比較的大型校が多かったようで、1学年4クラスある学校でもモルモットが1匹だけだったりと、アンバランスに感じました。😰

 

モルモットは臆病な生き物ですし、動物愛護の観点からは。。。🤔😓

 

学校の都合もあるのでしょうが、モルモットやウサギは3~5年くらい学校で飼育したら、その後は一般のお家で平穏な余生を過ごさせてあげたいなと、個人的には思います。🥺

 

でもそうすると、動物を飼育する目的の1つでもある、生き物の『死』を経験できなくなります。🤔

 

また以前、グループトークの時に、子供達に『死』をどういう風に伝えたらいいでしょうか?という質問を受けたことがありました。

 

子供の年齢にもよるでしょうが、確かに難しい問題ですし、先生方にはストレスなのでしょう。

 

学校飼育動物は無くして欲しくはないですが、ですが先生方の負担は軽減されなければなりません。😔

 

そうなると、あとはPTAなど父母の方々や、地域のボランティアの方々にお願いすることになるでしょうか?😟

 

難しいですね。😔

 

でも、せっかくの子供達の学びの機会を、無くして欲しくはないのです。☹️

 

動物は、なんてったって可愛いですからね。😉

 

心が柔らかいうちに、何の先入観もないうちに、そのことを知ってほしい。😃

 

そんなふうに私は思っています。🙂