🔶乳腺腫瘍

 

乳腺組織の一部が腫瘍化して、無制限に増殖してしこりを作る病気です

 

予防可能な、数少ない腫瘍です

 

 

 

 

 

 

乳腺腫瘍は女性ホルモンの影響を受けますので、未避妊あるいは避妊手術の時期が遅かった雌に(ごく稀に雄にも)見られる腫瘍です

 

そのため早期の避妊手術には、予防効果が認められています

 

 

 

小さな乳腺腫瘍は、ほとんどが良性で、早期の外科切除で根治可能です

 

なので、腫瘍が大きくなる前の外科手術が望まれます

 

 

 

 

 

小さいうちの切除が望まれるのは、猫も同様です

 

ですが、猫の方が悪性腫瘍の確率が高いので、より切実です

 

 

 

 

 

その子の状態を把握するためのいろいろな検査を行い、その状況に応じた治療法が話し合われます(全ての検査が必要なわけではありません)

 

 

 

 

 

 

犬の乳腺は5対10個、猫は4対8個あります

 

今ある腫瘍だけを取り除いても、その後にまた別の乳腺に腫瘍ができる可能性があります

 

なので、近くにあるリンパ節を含めて全ての乳腺を取り除いてしまう手術が理想的です

 

 

 

術後の組織病理検査の結果から、血管やリンパ節への腫瘍細胞の侵潤や転移を指摘された場合は、抗がん剤による治療や、その他の経口薬での治療が推奨されます

 

 

 

 

 

 

術前のレントゲン検査や細胞診検査で、残念ながらすでに肺やリンパ節に転移していると確認された子には、外科手術ではなく、抗がん剤療法や、放射線治療が推奨されます

 

 

  

 

 

その他、療法食の給餌や皮下点滴、栄養補給、投薬など、ご家庭でしていただきたいことはたくさんあります。

 

ご相談ください。