通院の達人〜食べると危険なもの編

マオくんのつぶやき(ぼやき?)/長谷川動物病院
通院の達人〜食べると危険なもの/長谷川動物病院

 

こんにちは、スタッフニャンコのマオです。😺

 

朝晩がだいぶ涼しくなって、くだものが美味しい季節。😋 みんな元気?😸

 

今回は、通院の達人シリーズ第5弾。食べちゃうと危険なもの編です。🙀

 

人間が全然平気な食べ物でも、僕たちには毒になるものがあるんだよ。😿

 

飼い主さんが知っていて、気をつけてもらったなら、避けられる中毒や事故もあるし、ていうか、知っててほしい。😽

 

今回はそんなお話をします。😺

 

 

1)食べ物

長ネギ玉ねぎニラニンニク(煮汁も):溶血性貧血

◆プロピレングリコール(半生加工食品):溶血性貧血(猫)

ブドウ干しブドウ:腎不全

◆チョコレート:中枢神経障害、呼吸困難

キシリトールガムなど人間用のお菓子、イチゴラズベリー、プラムなど):低血糖、肝障害

◆生肉、生魚(内臓含む):寄生虫や細菌感染、ビタミンB1欠乏症

◆お酒、コーヒー、紅茶、緑茶:心臓や神経系の異常

 

※他に注意が必要なものとして、鶏の骨、魚の骨、大きめのドライフード、貝類、スルメ、ナッツ類、牛乳、アボカド、いちじく、葉物(生)野菜、など

 

床に落としたレーズンパンとかお菓子を、ワンコやニャンコが食べちゃわないように、気をつけてあげてね。😸

 

ニャンコは、半生製品に含まれるプロピレングリコールも要注意!🙀

お買い物の時には、包装袋の材料表示をよく見てね。😽

 

 

 

2)薬品、サプリメント

◆風邪薬(アセトアミノフェンイブプロフェン):腎不全(猫)

α-リポ酸:肝不全(猫)

◆セイロガン(クレオソート):中毒、消化器障害

人間の薬タバコ:中毒

◆農薬、殺虫剤:中毒

 

α-リポ酸は、ニャンコが好きな匂いがして、そこら辺に置いとくと袋を食い破っちゃうらしいよ。🙀

愛用してる飼い主さんは、必ずニャンコが取れない場所に保管してね。😺

 

正露丸とか、人間のお薬を、素人判断でワンコやニャンコに飲ませちゃうのは、とっても危険だよ。絶対やめてね。😾🆖

 

 

 

3)植物

◆ユリ科(ユリチューリップ、カタクリ、イヌサフランなど):腎不全

※百合は漢方薬に含まれていることがあります

 

シクラメン、スイセン、スズラン、ヒヤシンス、ヒガンバナ、アイビー、キョウチクトウ  など他多数

 

果物もそうだけど、切り口から白い汁が出るものは、注意しといた方がいいと思うよ。😺

 

動物と一緒に生活してたら、基本、植物は諦めた方が良さそうだね。😿

 

 

 

4)食べ物以外

ヒモ糸(縫い針付き)人毛(長い毛髪:腸閉塞、腸管穿孔・壊死

◆小さなおもちゃ、ペットボトルのキャップ、カット野菜、果物や梅干しの種:喉を詰まらせる(呼吸困難)、腸閉塞

◆布(毛布やフェルト状のもの)、ペットシーツ、ビニール袋:腸閉塞

◆ゴルフボール:鉛中毒、腸閉塞

ボタン電池乾燥剤:胃穿孔

◆釣り針

◆竹串、爪楊枝、ヘアピン、ネジ、画鋲、アルミ箔:消化管穿孔

◆牛豚の骨や蹄:歯が欠けたりヒビが入る、喉を詰まらせる

 

ヒモとか、長くて特に細いものは、飲み込んじゃうと腸に絡まって食い込んだりして、腸を傷つけたり壊死させたりすることがあるから、とっても危険!🙀🙀

 

粘土が髪の毛で切れるのとおんなじような感じだね。🙀

 

最悪、開腹手術でその部分を切除しないといけなくなることがあるんだよ。😿

 

特に、長い髪の飼い主さん、ぺろぺろさせないように気をつけてね。😽

 

 

ネットには、ワンコやニャンコを吐かせる方法も載ってるけどさ、さらに悪化させちゃうこともあるからね、早めに病院に行った方がいいと思うよ。🥺

 

前に、カットした大根を喉に詰まらせたワンコが病院に連れてこられたんだけどね、もう亡くなってたの。😿

 

病院まで、車で10分だったんだって。だけどその前に、飼い主さんはお家でなんとか取ろうとして頑張ったみたい。🥺

 

10分だったら、すぐに来てもらえたなら、なんとかなったかな。🥺 

 

だけど、息ができてなかったり、心臓が動いていない子は、すぐ近所以外は、正直、病院まで間に合わないと思う。時間との勝負だから。😔

 

その子は、病院にある長い鉗子やピンセットのような、普段からそういう器具がお家にあったなら、助かったのかもしれない。😿

 

You Tubeには、動物の心肺蘇生法なんかも出ているからさ、そういうの見といた方がいいかもしれないね。いざという時のためにね。😺

 

 

お家でできる予防としては、

●部屋の中の整理整頓をして、床の上に物を置かない

●食べ物やお薬などは、ワンコやニャンコが口にできないような場所に保管する

●調理場やテーブルの上には乗らないように、日頃から根気強くしつけをする

●人間の食べ物をあげないような習慣をつける

週末お盆お正月などに、人が集まったりして気が緩んでも、食べ物をあげないように徹底する

 

 

ワンコやニャンコと一緒に生活してるとね、自然とお部屋の中を片付けるようになるらしいよ。やっぱりみんな、危険を感じるみたいだね。😸

 

食べ物じゃないけどさ、ニャンコはお香アロマが苦手なんだよ。(肝障害)😿

 

あと、ワンコやニャンコが勝手に電化製品のスイッチを押しちゃったり、コード類を噛んじゃわないように、気をつけてあげてね。😺

 

 

たとえどんなに急いでいても、病院に行くときには、必ず事前に連絡をしてね。

 

獣医さんだって人間だからさ、休診日とか診療時間外の時は留守にしてたりして、対応できない時だってあるんだよ。

 

それに最近は物騒だから、時間外の、夜間に連絡のない患者さんは、特に初診の人は尚更。だからいきなり病院に駆け込むことのないようにね。😺

 

 

病院に連絡をするときには、

どれくらい食べて

②どのくらい時間が経って

③症状があるならどんな症状

④その後におしっこうんちが出たか を伝えてほしいんだ。😺

 

殺虫剤や薬品だったら、もしあるならば(探すくらいならすぐに病院へ直行)

包装紙や説明書 を持ってきてもらうと助かります。😺

 

 

 

以上、ちっちゃいときにはしょっちゅうコード類を噛んでたマオでした。😼

幸い、感電はしなかったけどね。😽

 

 

※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。