通院の達人〜栄養補給編

マオくんのつぶやき(ぼやき?)/ 長谷川動物病院
 通院の達人〜栄養補給編 / 長谷川動物病院

 

こんにちは、スタッフニャンコのマオです😺

 

初めに、大雨の被害に遭われた方々の1日も早い復興をお祈りしています。

 

 

今回は、通院の達人シリーズ第4弾。食欲がない時に上手に食べてもらう方法です。😺

 

もちろん全く食べられない時は、病院に入院して治療を受けた方が、効果的だし安心。

 

だけど、ずっと入院しているわけにもいかないし、お家での看護が必要になることがあるんだよ。😺

 

例えば、手術が成功しても、その後食欲が戻らなくて、栄養補給がうまくいかなければ、結局死んじゃうこともある。😿

 

食べれない日が続けば、だんだん痩せて体力も落ちちゃうからさ、その段階で来院されたら、やってあげたい治療ができない時だってある。😿

 

こういう時ってさ、歯痒いし、とっても悔しいんだよ、僕たちはね。😾😿

 

治療を成功させるためには、病院スタッフの努力とおんなじくらい、飼い主さんの看護の力は大きくて、なくてはならないものなんだよ。😸

 

『栄養管理を制するものは、治療を制す』だね。😽

 

食べないでいるとね、僕たちはどんどん痩せてきちゃう。ガリガリヒョロヒョロの体じゃ、病気と戦うどころじゃないでしょ?🙀

 

体力も免疫力も落ちて弱っちゃったらさ、治療をしても効果があんまり期待できないだろうし、治療の選択肢も狭められちゃうし、いいことがないんだよ。😫

 

そんな、弱ってく姿を傍で見てる飼い主さんだって、辛いでしょ?😿

 

元気を取り戻すために、しっかりと食事を摂ることはとっても大切なんだよ。😺 

良くなるものも良くならないからね。😽

 

食欲そのものがないとか、食べてもすぐお腹が一杯になっちゃうとか、そういう時にどうやって食べてもらうのか、それが今回のテーマです。😺

 

特にニャンコは、数日でも何も食べないでいると、肝リピドーシスっていう厄介な病気になっちゃって、ますます食べられなくなっちゃう。悪循環だね。😽

 

 

まずは病院で、その『食欲不振』の原因を調べるんだよ。😺

 

体のどこかの炎症や痛み、吐き気を伴う気持ち悪さ、便秘、味覚や嗅覚の異常、精神的なストレスとか、食べられない原因はたくさんあるからね。😺

 

特にニャンコは、『痛み』があると必ず食べなくなるからさ、痛みを無くしてあげることは大事だよ。🙀

 

そしたら食べられるようになるかもしれないし、原因によっては、入院した方がいいのかもしれない。😿

 

 

だけど、僕がこんなこと言ってると、嫌がるニャンコの口の中に、無理やりフードを押し込んで飲み込ませちゃう飼い主さん、いるよね?😼

 

そういう強引な『力技』は、特にニャンコには、絶対しちゃいけないことだからね。😾だってニャンコは、人間の女性みたいなものだから。😽

 

大切に、丁寧に扱ってあげなくちゃ。ただでさえ食欲がなくて辛い時に、そんなひどいことをされたら、飼い主さんとの『破局』を迎えるかもしれないよ。🙀

 

 

『力技』は最終手段に取っといて、その前に色々工夫してみてほしいんだ。😸

 

工夫その1:電子レンジやオーブントースターで温める

工夫その2:美味しいトッピングや匂いで食欲を刺激する

工夫その3:美味しいフードを一口食べさせてみる

工夫その4:手で直接に食べさせてあげる

工夫その5:無理のない範囲で少し運動してみる

工夫その6:食べたら思いっきり撫でて褒める

工夫その7:飼い主さんが暗い顔をしない、イライラしない

 

食欲のない時には、ドライフードよりはウエットフードの方が食べやすいし、温めることによって、美味しい匂いがするようになるからね。😻

 

だけど生肉は絶対にやめてね。特にジビエは、厚労省のHPでも、E型肝炎ウイルスや腸管出血性大腸菌、寄生虫による食中毒のリスクがあるって書いてあるよ。

 

持病や食事の制約がある場合には、先生に相談してね。😺

 

鼻が詰まっていなければ、美味しい匂いは食欲を刺激するはずだよ。😸

 

カツブシをトッピングしたり、お魚やお肉の茹で汁をフードにかけたり、あと、粉末や液体やペースト状の栄養補助剤を利用するのもいいと思う。😺

 

鼻の頭や上唇に塗ってあげたり、口の中に少し入れてあげることで、食欲が刺激されるかも知れないよ。😽

 

僕もそうだけどさ、器に入れられたフードを目の前に置かれるよりも、手で直接食べさせてもらった方が嬉しいよ。😻

 

じっとしてたらお腹は減らないし、腸だって動かないからさ、結局お腹が空かない。体調にもよるけど、少し動いた方がいいと思う。😽

 

褒められて嬉しくない子っているのかな? 誰だって、嬉しいものでしょ?😻

 

飼い主さんのことが大好きだったら、僕たちはいつも飼い主さんの表情をよく見ているよ。僕たちにとっては、ママみたいなものだから。😽

 

だからね、飼い主さんの悲しいとか、辛そうな表情よりは、嬉しそうな顔を見ていたいって思うよ。😻

 

それは飼い主さんだって一緒でしょ?😽

 

 

色々手を尽くして、それでも食事を受け付けない時は、深刻な病気の可能性があるからさ、早めに病院へ行った方がいいよ。🥺

 

治療その1:食欲増進剤

治療その2:カテーテル栄養

 

食事を受け付けない子は、できるだけ早めに、経鼻カテーテルや食道カテーテルを留置してもらった方がいいと思う。その後はお家で飼い主さんが栄養補給。😺

 

カテーテル栄養のおかげで、できる治療が増えるし、助かる命もあるんだよ。😺

 

詳しくは、診療ITEMS/皮下点滴と栄養給餌 を読んでみてね。😺

 

カテーテルからの栄養剤投与ならカロリー管理もできるし、そのほうが動物も飼い主さんも、無理せずに、負担も少なくて済むからね。😺

 

大切なのは、治療が後手に回らないこと。😼

 

『チューブをつけるなんて可哀想』っていう人もいるけどさ、じゃあ、食べれなくて日に日に痩せて弱っていく姿をそばで見て、何もしないでいられるの?😿

 

 

治らない病気の時は、人によっては治る病気の時でも、どうするか悩むよね。😔

 

考え方はいろいろだし、何が正解かなんて多分誰にもわからないんだろうけど、よく考えて判断してほしいと思う。😺

 

具体的なケースを想像してみて。その結果、その子がどんなふうになって、その時に飼い主さんがどんな気持ちになるかを思い浮かべてみるといいと思うよ。😺

 

あとは、『狭き門より入れ』かな?😽

 

僕がお願いしたいのは、どんな選択をしても、飼い主さんはその判断に自信を持って、決して暗い顔をしないでほしいってこと。😾

 

僕たちに元気でいてほしいんだったら、まず飼い主さんがいつも元気でいなくちゃね。😸

 

飼い主さんの笑顔は、僕たちの元気のもとだし、だから僕たちは安心していられるんだよ。😺

 

 

 

以上、フードを食べなかったら、僕も、ちゅーる®がもらえるかな?なんて、密かに考えてるマオでした。😽

僕はいっつもお腹が空いてるから、すぐに食べちゃうんだけどね。😸😹

 

 

※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。