カワカワのニャンコ

 

こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😺

 

相変わらずジメジメして寝苦しい日が続くけど、みんな元気?😸

 

 

うちの病院では、慢性腎臓病のニャンコには、飼い主さんによるお家での皮下点滴をお勧めしているんだよ。😺

 

もちろん、『できないっていう飼い主さんには、通院してもらうけどね。😼

 

慢性腎臓病のニャンコは、ほとんどが高齢のニャンコたち。

 

病院には時々、痩せてミイラみたいになった子が連れてこられます。😿

 

慢性腎臓病の末期で、高窒素血症になってる腎不全の子たち。

 

食欲がなかったり、飲んだお水や胃液を吐いていたり、口内炎がひどくて食べたくても食べられない子もいるし、宿便ガチガチで便秘が酷かったり。😿

 

皮膚が、痩せた体にへばりついてる感じだよ。😿

 

ニャンコの腎臓病ってね、進行して末期になるとほぼそうなっちゃうんだよ。

 

 

一般的なニャンコの慢性腎臓病は、間質性腎炎って表現されるんだけどさ、おしっこの濃縮能力がなくなる腎臓病。😺

 

ニャンコの腎臓ってさ、おしっこの濃縮力が強力で、健康なニャンコはもれなく臭いおしっこをしてるはず。😹

 

だけど腎臓病になるとね、気付かないうちに少しづつ、おしっこの匂いがマイルドになってくるんだよね。🤭ソウイワレテミレバ . . .

 

お水をたくさん飲んでるにも関わらず(飲まなくなる子もいるけど)、体はカワカワに乾いた脱水状態。それがニャンコの腎臓病の末期の姿だよ。😿

 

カワカワのニャンコ/長谷川動物病院
   腎臓の構造と働き / からだケアナビHPより

 

ここで学校の生物の授業のおさらいです。😽

 

腎小体(糸球体とボーマンのう)とか尿細管集合管ネフロンってさ、覚えてる?

 

腎臓の内部は外側から順番に、腎皮質腎髄質腎盂って、分かれてる。

 

超音波エコーだとわかりやすいよ。😺

 

腎皮質には腎小体がたくさんあって、腎髄質には尿細管(近位尿細管、ヘンレ係蹄、遠位尿細管)→集合管と続いて、その先が腎盂。

 

腎動脈から腎臓に入った血液が、糸球体からボーマンのうへと濾過される時に、大きさが大きい血球(赤血球、白血球、血小板タンパク質が通過できずに取り除かれて(血液中にそのまま残る)、おしっこの元になる原尿っていうものが作られる。

 

その後に原尿は、尿細管と集合管でNaイオンなどの電解質グルコース(糖)重炭酸イオンなどが毛細血管から再吸収という形で血液中に戻されて、原尿中の水分の99%が再吸収(血液中に戻る)されるんだよ。

 

だから、おしっこの中に赤血球とか白血球とか、タンパクだとか、糖が出てきちゃダメなの。😾

 

それで最終的に、いらなくなった老廃物が濃縮されて、おしっことして体の外に排出されるんだよ。😺

 

一般的な人間の腎臓病は、皮質の腎小体から障害されることが多いのに対して、ニャンコの腎臓病は間質性腎炎だから、周りからじわじわと髄質の尿細管や集合管から先に障害されるみたいだね。😿

 

もちろん数は少ないけど、人間みたいな糸球体腎炎も存在するけどね。

 

ニャンコの腎臓病は水分だけが失われて、逆にいらない老廃物が体の中に溜まっちゃうから、末期には尿毒症になっちゃう。🙀

 

最初の頃には、ニャンコはたくさんお水を飲んでたはずだよ。気がつくと、いつもお水を飲んでるみたいな。🥺

 

この頃に、相談してもらうか、病院に連れてきて欲しいな。😽

 

たくさんお水を飲んでても、そのうちに腎臓病が進行して、おしっことして出ていく量に追いつかなくなるんだよ。😿

 

それで、カワカワの脱水状態になるの。😿

 

人間の腎不全の患者さんは、浮腫むんだってね。おしっこそのものを作れなくなっちゃうらしい。😺

 

だからかな?前に泌尿器科の看護師さん?の飼い主さんで、先生が腎臓病のニャンコに皮下点滴(補液)をお勧めしたときに、説明もあんまり聞かずに、点滴はしたくないっていう人がいたよ。😥

 

ニャンコの腎臓病のこと、人間の腎臓病との違いがわかっていたのかな?それなら良いんだけどね。🥺

 

確かに人間の腎臓病のイメージが強いと、点滴するなんて、なかなか受け入れられないかもだね。😮‍💨

 

人間の透析は、体内の老廃物と一緒に水分も排除するらしいからね。😼

 

だけどニャンコはね、皮下点滴で水分を補ってあげるとね、ほとんどの子は持ち直してくれるんだよ。経験者の飼い主さんたち、わかるよね?😽

 

水が切れて、枯れかけた植物が復活するみたいにね。😻

 

皮下点滴の目的は水分補給だけではなくて、体の中の有害な老廃物の濃度を薄める働きもあるし、不足しているカリウムなどの電解質の補充の役割もある。

 

そしておしっこの量を増やすことによって、体内の有害物質を少しずつでも排出させる働きもあるんだよ。😺

 

皮下点滴は、1回で結構大量に入れるからさ、背中の膨らみが大きくなっちゃう。🙀

 

だから、心配される飼い主さんもいるけどさ、多分、あっという間におしっこになって出てきちゃうと思うよ。😽

 

その子の状態によって、中にはなかなか吸収されない子もいるからさ、1回の点滴の量や頻度は、様子を見ながら先生の指示を守ってね。😺

 

血液検査の結果によって、生理食塩水や乳酸リンゲル液などの点滴液の種類が変わったり、さらに電解質を加えられたりするかもだね。

 

あとは余裕が出てきたら、チューブや口から強制給餌をしたり、病院で短時間の吸入麻酔でかちこちの宿便を直接かき出してあげたり。

 

腎不全になってもニャンコは、飼い主さんの頑張りに結構答えてくれるからさ、がんばり甲斐があるよね。だからみんな、頑張れ。😽

 

 

以上、いつもポーカーフェースの僕だけど、心から応援してるよ😺🤟のマオでした。みんな頑張れ。😽

 

 

※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。