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副反応と副作用

副反応と副作用/長谷川動物病院
ワクチン接種前からちゅーるを舐めててもらいます

 

新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されて、2回の接種を完了された方がやっと1割を超えたとか。

 

このまま順調に接種が進んで、新型コロナで亡くなられる人が早くゼロになって欲しいです。

 

けれど、大規模な接種会場での予約が埋まらなかったりと、接種券がまだ届いていない私などは、本当にもったいないなと思ってしまいます。

 

ワクチン接種が遅れるほど、以前のような生活を取り戻す未来が、その分先延ばしになりますからね。

 

新型コロナウイルス感染症による個人や社会全体の損失は、大きくなるばかりです。

 

私は普段、動物たちにワクチンを含めて注射を打っておりますが、するのは良くても注射をされるのは実は大嫌いで、できれば避けたいと思っている人間です。😅

 

インフルエンザのワクチンも接種したことがありません。

だって、発症予防効果が60%しかないのに毎年接種しなければならないなんて。

 

けれどファイザーやモデルナ社の、このm-RNAワクチンは有効率が90%以上と、とても優秀なワクチンですので、できるだけ早く接種したいと思っています。

 

私のように、早く接種したいと思っている人がいる一方で、絶対に打ちたくない、接種しないと決めている人も存在します。

 

実際には、様子見という人が多いのかもしれません。

 

因果関係ははっきりしませんが、ワクチン接種後に死亡された方が存在することも事実です。

 

その発生率は宝くじに当たるほど、とてもとても低いのですが、それでも実際に接種してみなければ自分の身に起きるかどうかはわかりません。

 

だから、怖いのですよね。😔

 

私はまだいつになるかわかりませんが、その時には密かにエピペンを持参しようかな、などと考えています。お守りがわりです。😅

 

過度な心配は、特に女性の方は、自律神経を刺激しますので、心を落ち着かせて平常心で臨んでいただきたいと思います。

 

ワンちゃんやネコちゃんもそうですが、不安緊張恐怖の感情は、痛みを強く感じさせるようです。(というか、多分思い込み😵‍💫😱)

 

ラッキー!このワクチンはとってもよく効くから、もうこれで一安心♪😊』って心で強く思うと、優秀なワクチンの効果がさらに増すかもしれませんよ。

 

これはプラシーボ効果(偽薬効果)というものです。

 

効くと固く信じれば、小麦粉や片栗粉でも効いてしまうという、アレです。😅

 

せっかく痛くて怖いのを我慢して接種するのですから、その分、ワクチンには目一杯効果を発揮して欲しいものです。

 

ネガティブな感情のせいで、せっかくのワクチンが十分に効かないばかりか、副反応が強く出るなんて、もったいないです。😩

 

笑顔を意識されると、良いと思いますよ。🤗

 

嬉しいこと、ワクワクすること、アフターコロナにやりたいことなどを想像したり、🥰 ご褒美を用意するとか。😋

 

私たちの病院では、ワクチン接種の時には、ちゅーる®を用意しています。😊

夢中で舐めているうちに、終わってしまいます。

 

 

ところで、皆様が心配されているワクチンの副反応。

 

個人差が大きいようですが、体の中で感染や発症を抑える働きをする抗体を作るために必要な過程ですので、ある程度は避けられないものです。

 

副反応は正常な免疫反応が起こっている証拠とも言えますので、直後のアナフィラキシーショック以外は、逆に安心かもしれません。

 

決して、有害な物質を体内に入れたために起きる反応ではないのです。

 

症状を緩和するためのお薬も紹介されていますので、不安を抱えたままでいるよりは、それらを利用された方が良いかもしれませんね。

 

 

ワクチンと同様に、お薬にも好ましくない副作用というものが存在します。

 

ワクチンの副反応を緩和するために、紹介されている解熱鎮痛薬。

 

アセトアミノフェンは副作用が少なくて子供にも使用される安全なお薬で、イブプロフェンや、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬は、副作用があるという風に。

 

かかりつけの先生や薬剤師さんの説明をよく聞いて、服用してくださいませ。

 

一般的に、副作用の強さはそのお薬の有効性に比例します。

 

効果がはっきりしないサプリメントには副作用がないというように。(だからお薬に分類されないのですが。。)

 

副作用がなくて安心なお薬というのは、逆に言えば効果もあまり期待できないということです。

 

どちらのタイプを選ぶかは、その人の価値観であって、副作用の有無は、あくまでその人の許容可能なレベルであるかどうかという問題です。

 

動物の場合は、飼い主さまの感じ方によります。😥

 

 

実は、副作用を逆手にとって使用されているお薬があります。

 

誤嚥性肺炎を予防するためのACE阻害薬、睡眠改善薬としての抗ヒスタミン薬、まつ毛美容液としての緑内障治療薬、止瀉薬としての麻薬性鎮咳薬、催吐剤としてのトラネキサム酸などなど。

 

これらのお薬は、本来の使われ方とは全く別の使用法です。(エビデンスがあったり、適応が認められています)

 

なので、本来の効果が今度は好ましくない副作用となるかもしれません。😣

 

『握れば拳 開けば掌』

 

だけど、欠点を長所にできるって、いいと思いませんか?😆

 

100%いいとこ取りはできませんけどね。漏れなく副作用がついてくる。😅

 

 

 

 以上、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

 

動物たちの健康管理の参考にしていただけましたら幸いです。😊

 

 

※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。