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春の味覚

春の味覚/長谷川動物病院
  ふきのとうご飯/長谷川動物病院

 

今年は桜の開花は早かったのに、なんだか寒い日が続きますね。

 

最近、毛球症やその疑いのある猫ちゃんやうさぎさんが続きました。

 

春と秋は、動物たちの換毛期。

 

特に春は、ぶ厚い冬毛がごっそり抜ける時期ですので、ブラッシングを怠るとグルーミング好きなニャンコやウサちゃんは、毛球症になってしまうことがあります。

 

猫ちゃんは毛玉を吐くことができるのですが、うさぎさんは吐き戻すということができません

 

なので、飲み込んだ毛は消化管を通過して出てくるか、量が多ければ途中で詰まってしまうかもしれません。

 

食事量が減ったり、普段よりも小ぶりなフンをするようになったなら、早めに病院で診察を受けることをお勧めします。

 

うさぎさんの困ったところは、薬がうまく効かないことです。😩

 

喧嘩の傷などの皮下にできた膿瘍は、猫ちゃんならば抗菌薬の投薬で完治しますが、うさぎさんは外科的に切除しなければ治りません。

 

他のお薬も、犬や猫よりもたくさん投与しなければなりません。

 

なぜかといえば、それはおそらくうさぎさんが草食獣だからでしょう。🤔

 

毒が効かない代わりに薬も効きにくい。🙁

 

なんだか『鬼滅の刃』の登場人物、嘴平 伊之助のようですね。

(わからない方はお読みください😉)

 

反対に肉食獣の猫は、植物を食べる習慣がないために、肝臓の解毒作用が弱いです。😿

 

だから毒に弱くて、アロマも苦手なくらいです。

 

植物は虫や動物に食べられないように、特に新芽の部分には大なり小なり毒素が含まれています。

 

そうやって自分の身を守っているのです。

 

人間が食べられる植物とは、肝臓で解毒できる程度の毒素しか含まれていないものや、タケノコやワラビのように調理法で無毒化できる植物です。

 

桜の開花と山菜のお料理をいただくことは、私の春の楽しみです。😊

 

ふきのとう、こしあぶら、ヤマウド、コゴミ、タケノコ、タラの芽、蕨、ゼンマイ、ギョウジャニンニク、シドケ、アケビの芽などなど…あの独特のほろ苦さが良いのです。😋

 

あちこちで好物だとお話しているので、ありがたいことに、頂くことが多くて自分で買うことはありません。😅

 

料理も母親任せです。私は口を出すだけ。😆😅

 

お店でいただく時には、新しい発見もあって楽しいですね。

 

調理法や味付けは、お店によって違っていて、これはもう好みの問題ですね。

 

山菜ではありませんが、百合に似た花を咲かすカンゾウの新芽も食べられます。

 

上杉鷹山で有名なウコギも食べられますが、私はあんまり好みではないかな?

 

ちなみに『鬼滅の刃』の登場人物、我妻 善逸の連絡係の雀『チュン太郎の本名は、『ウコギというそうです。

 

ウコギご飯が大好物だから。

食べたことがありませんので、美味しいウコギご飯、食べてみたいですね。😍

 

私は、ふきのとうご飯が好きです。😋

 

炊き上がったご飯に少しバターや油が混ざると、苦味がマイルドになって美味しく感じられるみたいです。

 

山菜は天ぷらも美味しいですね。タケノコやこしあぶらにタラの芽。😍

 

バターや油で『苦味』を緩和するのは、苦いお薬をワンちゃんや猫ちゃんに飲んでもらう工夫と同じですね。

 

動物用のお薬の中には、『旨味』としてビーフ味やチキン味をつけて、飲みやすくしてあるお薬もあります。

 

ちなみに5つある味覚のうち、人間の子供が苦手な『酸味』は腐敗した食物、『苦味』は有毒成分を避けるために備わっているそうです。

 

そして『甘味』、『塩味』、『旨味』は栄養分を摂取するために、私たちが無条件に求めてしまう味。

 

『旨味』の有無が、薬と山菜の味わいの違いなのかもしれませんね。

 

猫ちゃんも子供と同じで、『酸味』と『苦味』が苦手です。

 

そして『甘味』を感じられず、旨味第一!😻 さすが肉食です。😸

 

『旨味』の元はタンパク質と言われていますが、脂質も含まれるように思います。

 

動物性の油には独特の旨味がありますからね。

 

それが臭みと感じられて、私のように苦手な人もおりますが。。😅

 

私は鮭が苦手ですが、それでも味噌や麹に漬けて焼いたものは美味しくいただけます。😋

 

 

私たち人間が、子供の頃は苦手だった『苦味』のピーマンや山菜を、大人になったら美味しく食べられるようになるのはなぜでしょう?

 

味覚が『敏感』になったのか、それとも『鈍感』になったのか?🤔

 

答えは『鈍感』になったせいだそうです。悲しい。🥲

 

けれど、苦いお薬を美味しいと言って飲む人は(多分?)いないでしょうから、味覚だけの問題ではないのでしょう。🙂

 

一つの機能が衰えると、他の機能が代償性に発達するのは生物の常。

 

下半身付随になった犬や猫の上半身の筋肉がムキムキに発達するように。

 

音楽を聴いたり映像を見たり、あるいは香りによって、思い出深い記憶が連想されるように、味覚から懐かしい情景が蘇るからかもしれません。😌

 

美味しいお料理をじっくりと味わいたい時は、味覚と嗅覚以外のほかの感覚を閉じた方がいいとは言いますが、それは若い時の話でしょう。

 

食事の楽しさや美味しさは、料理の美味しさだけではないですからね。😉

 

『思い出という調味料が加わって、さらに美味しくなるのかも。😋

 

思い出という箪笥の引き出しが増えていく。歳を重ねるのも悪いことばかりではないって思いませんか?😉