こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😺
暖かくて気持ちのいい季節になったね。😸
ニャンコのみんな、ブラッシングしてもらってる?
ペロペロし過ぎちゃうと、ニャンコやウサちゃんたちは毛球症になりやすいんだよ。毛が絡まって便秘もね。😵
僕はもともと便秘気味。😆
ニャンコは便秘の子が多いんだけど、時々、お腹の弱い子がいるね。😲
下痢は症状から、小腸性と大腸性、急性と慢性に分けられる。😺
ドロドロの水っぽい下痢で、量が多めなのが小腸性。😼
回数が多めで『しぶり』があって、ウンチの形があって周りに粘液とか血液がついていたら大腸性。😼
ある日突然なる急性の場合は、長くても1~2週間以内には治っちゃうね。😺
だけど慢性の場合は、1ヶ月以上とか、中には1年以上の子もいる。🙀
そういう子たちは、特に小腸性の場合はだいぶ痩せてしまってるね。😿
下痢はいろんな原因で起きるんだよ。😺
①寄生虫、細菌、真菌、ウイルス感染症
②食事性(食物アレルギー、食物不耐症)
③中毒性(薬物性)
④内臓性(膵臓、肝臓、腎臓、消化管)
⑤内分泌性(甲状腺機能亢進症、アジソン病)
⑥ストレス性(食事内容、気候、飼育環境の急な変化など)
⑦腫瘍性
今回は、原因不明(おそらく免疫介在性)で慢性的な下痢が続く炎症性腸疾患(IBD)という病気についてお話しするね。😺
人間のIBDは、潰瘍性大腸炎とクローン病に分けられる。安倍首相は潰瘍性大腸炎らしいね。😽
慢性的な下痢や嘔吐を示すワンコやニャンコの消化管の病気の中では、IBDが原因として一番多いんだよ。😺
だけどIBDの子の中には、下痢とか嘔吐がなくて痩せてるだけとか、胸やお腹に水がたまっちゃうだけの子もいる。🙀
IBDは、消化管(胃、小腸、大腸)の粘膜に慢性的な炎症が起こる病気で、その炎症の程度によって下痢や嘔吐、さらにはアルブミンというタンパク質を小腸から吸収できない(蛋白喪失性腸症:PLE)せいで、胸やお腹に液体がたまるほど重症になる子もいるんだよ。😿
そういう重症な子は死んじゃうこともあるからさ、注意が必要だよ。😿
1週間以上しつこい下痢が続いていたら、早めに病院に連れてきてね。😺
IBDの診断は
1)慢性的な消化器症状がある
2)消化管の組織検査で、粘膜や粘膜下織に炎症性細胞のび慢性侵潤がある
3)慢性腸炎を引き起こす他の疾患が除外される
4)抗菌薬、食事療法、対症療法では症状の改善があまり認められない
5)抗炎症薬や免疫抑制剤による治療によって症状の明らかな改善が認められる
ってことに当てはまるかどうかで、確定診断は組織の病理検査。😺
血液検査と寄生虫の検査(または駆虫薬の投与)と甲状腺の検査(T4 か FT4)と、可能性のあるニャンコの場合は、ウイルス検査(猫白血病、猫エイズ、猫伝染性腹膜炎)は、しといた方がいいと思うよ。😽
他の可能性のある病気を除外しなければならないからね。治療法が違うから。
レントゲン検査は触診できない内臓とかリンパ節の確認に、超音波検査は内臓や消化管の構造を知るために有効だよ。😸
高齢ニャンコに多い甲状腺機能亢進症は、消化管に炎症を起こすことがあるんだよ。😺
だけど検査を全部やってたらお金がかかっちゃうからさ、飼い主さんと相談して検査を絞り込むこともあるよ。😽
それか、先に抗菌薬の投与と食事療法(低アレルギー食)と対症療法をしてみて、反応を見るとかね。😽
反対に、すぐに確定診断が必要なときは、内視鏡や開腹手術での消化管の病理検査をするよ。😺
抗菌薬投与と食事療法(低アレルギー食)と対症療法で症状が良くならなかったら、今度はステロイド剤とか免疫抑制剤を投与してみる。😼
これで症状が良くなったなら、「IBDだったみたいだね」ってことになるんだよ。(臨床的診断)😸
IBDの治療の目標は、消化管の炎症を抑えて下痢や嘔吐の症状を減らして、食欲と体重を増やすこと。😺
症状が良くなれば、お薬の投与量を減らすことはできるかもしれないけど、完全になくすことは難しいかもしれない。🤔
IBDは治す病気ではなくて、お薬でコントロールしながらうまく付き合っていかなければならない病気だからね。😔
IBDの治療は、長期間か多分一生続ける必要があるだろうね。☹️
だけどお薬が効いてくれると、いいウンチが出て食欲が増して体重が増えたり、お腹の痛みや栄養失調からも解放されて、活発に動いてくれるようになると思うよ。😸
だから飼い主さんのがんばりが欠かせないんだよ。💪😼
元気になってくれたら、みんな嬉しいでしょ?😸
以上、どんなに食べすぎても下痢にはならないマオでした。😹😽😸
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。