こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😺
新潟でも今年は早くて、桜の蕾がピンク色に膨らんで、もう直ぐ春な今日この頃♪😻
ところでさ、さくらねこ(不妊手術済みの地域猫)でもないのに、『ネコミミ』が端っこから欠けちゃって、ギザギザになっちゃう病気があるって知ってるかな?😿
ニャンコだけじゃなくて、ワンコもおんなじようになっちゃうんだよ。🙀
レアな病気だけど、わんこの方が多いかな?
『皮膚血管炎』とか『寒冷凝集素症』っていう病気だよ。😺
どっちも免疫が関わっている病気だよ。
皮膚血管炎は、末端のとっても細い血管に炎症が起きて、血液の流れが遮られるからさ、その先の組織が壊死して脱落しちゃうの。🙀
それが耳の縁なんだね。だから耳の端っこがギザギザになっちゃうんだよ。😿
耳だけじゃなくて触ると冷たい場所、足先やしっぽの先とか、とにかく体の末端に起きやすいんだよ。😿
原因は免疫の異常。(免疫介在性疾患)
細菌とかウイルス感染、慢性炎症、腫瘍、お薬の影響で、免疫系の異常が起きちゃうらしいよ。😲
ただ、直接の原因はなかなかわからないんだけどね。☹️
体が原因物質を抗原と認識して抗体が作られて、抗体と結合したもの(抗原抗体複合体+補体)が血管の内側にくっついて、炎症を起こすんだよ。(Ⅲ型アレルギー反応)😣
炎症を起こした血管は、内側に向かって腫れちゃうから細い血管は詰まっちゃうんだね。😿
治療は原因の病気の治療とか、原因になってるお薬の投与を止めることだね。😼
重症だったら、ステロイド剤みたいな免疫抑制剤とか、抗菌剤、抗炎症剤を投与するんだよ。😺
寒冷凝集素症は、寒い時期に起こる皮膚の病気だよ。😺
これもやっぱり耳の縁とか、足先、肉球、しっぽの先とか、末端に起きやすい。
『自己免疫性溶血性貧血(AIHA)』っていう自己免疫疾患(Ⅱ型アレルギー)だよ。(冷式AIHAともいう)😺
名前が難しくって舌噛みそうだよね?😹
寒さに反応する抗体(IgM自己抗体)が関わっていて、これが赤血球の表面の抗原にくっつくことで、血管の中でたくさんの赤血球同士がギュッとくっつき合ったり(凝集)、壊されたり(溶血)、血栓ができたりして細い血管が詰まるんだ。
感染症とか鉛中毒が引き金になることもあって、ヒトではマイコプラズマ感染後に見られることが多いみたい。😼
寒さが原因になっているからさ、まあ寒くしなければいいんだけどね。😺
耳だけだったら、抗菌剤とステロイド剤の入った軟膏を塗ってもらってマッサージかな?😽
寒冷以外の原因の病気があれば、そっちの治療もするね。😺
どちらも免疫の病気で、症状が分かりやすいし、寒さに関係する以外は治療はほぼ一緒。😽
だから病気の鑑別や確定のための検査はあんまり必要ないと思うけど、ステロイド剤とか免疫抑制剤の治療が必要なときは、その前に血液検査をしておいた方がいいと思うよ。😽
糖尿病予備軍だったら困るからね。🙀
尿を調べて、ヘモグロビン尿(コーラ色)があるかどうかを確認した方がいいよ。😺
もちろん、最初に皮膚を検査して目に見えないダニとか、マラセチア、真菌の感染がないかどうかの検査は必要だね。😺
もしも診断を確定させたかったら、皮膚の病理検査とか、血液の抗核抗体(ANA)やクームス試験(抗免疫グロブリン試験)をするといいよ。😽
以上、お日様が当たると耳が真っ赤になって痒くなっちゃう、白猫あるあるのマオでした。😆🙀
合わせてお読みください
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。