こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😺
近頃、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話を聞かない日はないよね?🙀
コロナウイルスってさ、人だけじゃなくて実はワンコにも、僕たちニャンコにもあるんだよ。
もちろんワンコやニャンコのウイルスは、人間には感染しないから安心してね。😽
おんなじコロナウイルスでも、ウイルス自体が全く別物だからね。
ワンコとニャンコのコロナウイルスは、アルファコロナウイルス属で、今回の新型コロナやSARSやMARSは、ベータコロナウイルス属に分類されるんだよ。
※ 追記)新型コロナウイルス感染者の飼い主から飼い犬や猫、フェレットへの感染が、さらに猫から猫への感染も確認されています
ただし犬から人、猫から人への感染は今のところ確認されておりません
ワンコのコロナウイルスは、混合ワクチンに含まれているから予防できるよ。😸
ニャンコのコロナウイルスは元々は弱いウイルス(腸コロナウイルス)で、ほとんど無症状か、まれに消化器症状を起こすくらいで、呼吸器の症状はないよ。😺
日本のニャンコの20%はコロナウイルスの抗体を持ってるって言われてる。
多頭飼育の場合はほぼ100%らしいよ。😣
感染ニャンコのうんちの中にウイルスが排泄されて、舐め合いっこなんかで伝染するんだよ。
ママから子ニャンコが感染っちゃうこともあるね。(垂直感染)😿
このコロナウイルスが、ある日、ニャンコの体の中で突然変異を起こして猫伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスに変身するんだ。🙀
(⚠️もともと別々に存在しているという説もあります🙂)
ニャンコの飼い主さんなら、『猫伝染性腹膜炎』っていう病気は聞いたことがあるよね? FIPもね。😺
症状は、『ウェットタイプ』と『ドライタイプ』の2つに分けられるんだよ。
どちらも最初は、発熱とか食欲がないとか、わかりにくい。
ほとんどの場合は、治療への反応が悪くて短い期間で亡くなってしまう、僕たちニャンコにとっては本当に怖い病気なんだよ。🙀
1)ウェットタイプ
感染したニャンコのほとんどはこのタイプ。
正体は、免疫複合体介在性の血管炎だよ。(Ⅲ型アレルギー)
追記)新型コロナウイルス感染症も全身性の血管炎であるとの報告があります
全身の血管に、特にお腹の中にある大網っていう組織のちっちゃな血管に炎症が起きて、血管から液体成分が漏れ出して、お腹や胸の部分にどろっとした液体が溜まって、肺が圧迫されるから呼吸が苦しくなっちゃう。
このタイプは免疫反応(細胞性免疫)が弱い子猫に多くて、あっけなく亡くなっちゃうことが多いね。😿
2)ドライタイプ
発熱とか体重の減少と一緒に、目の虹彩炎やぶどう膜炎、脳が炎症を起こして麻痺や痙攣を起こしたり、他にも腎臓、肝臓、腸にも異常が現れることがある。
このタイプはウェットタイプに比べると慢性的な傾向だけど、やっぱり残念ながら致死的だね。😿
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もう1つの説は、もともと別々のウイルス説。😺
FIPウイルスが感染したときに、体の中にすでにコロナウイルスの抗体を持っている子の方が、逆にウイルスが劇的に増えて、FIPの症状が悪化するってことなんだよ。(抗体介在性感染増強)🙀
普通は、抗体ができるとウイルスが壊されて感染性を失うはずなのにね。😾
FIPウイルスは、ウイルスを食べちゃう免疫細胞の1種、マクロファージ(血管内では単球)の細胞の中に入り込んで、増殖することができちゃうんだよ。🙀
敵の体を利用して仲間を増やすんだね。すごい器用なヤツだよね。😼
ウイルスが抗体と結合することで(抗原抗体複合体)、存在をわざと知らせて優先的にマクロファージに食べられるように仕向けて、それでマクロファージの細胞の中で結合した抗体を外して、どんどん仲間を増やしちゃうんだよ。😼
だから2度目の感染の方が怖い。🙀(これが別の説でのウイルスの突然変異の部分に該当します)
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ウイルスの突然変異の原因はストレスってことになってる。多頭飼いのストレスね。😾
昔は、他の猫から感染するって言われていたけどね、実はFIPウイルスは感染力がとっても弱くて伝染しないんだよ。😺
伝染性腹膜炎っていう名前なのにね。😹 ややこしいね。😩
弱っちい腸コロナウイルスの方は、伝染するけどね。
だから予防は、ニャンコをできるだけ室内飼いにして、外に出さないようにして、コロナウイルスに感染させないようにするってことかな?😸
ママから感染っちゃってたら仕方ないけどね。😿
他の伝染病予防のためにも、室内飼育はマストだね。😾
猫の数が増えるってことは、ニャンコには辛いことなんだよ。😿
先住ニャンコにとってはね。ホント、ボクも人ごと(猫ごと)じゃないよ。😣⤵️
だから新入りニャンコが増えると、先住ニャンコがFIPになりやすいって言われてる。気をつけてあげてね。🥺
FIPウイルスになっちゃうと、もう2度と元の弱っちい腸コロナウイルスには戻らないからね。
FIPかどうかを調べるためには、血液中の抗体価を調べるんだよ。😺
だけど猫腸コロナウイルスとFIPウイルスはとっても似てて、検査で区別がつけられないんだよ。😩
確定診断は人間とおんなじで、血液や胸水・腹水、肉芽腫の中のウイルスを検出する遺伝子検査(PCR法)をするよ。😺
ちなみに、どちらも検査センターへ検体を送って検査をしてもらうんだよ。
つい最近まで、猫腸コロナウイルスを完全に排除したり、救命できる治療法はなかったんだ。😿
FIPの治療は一般的には、インターフェロンとか抗生物質、抗炎症剤での治療や、胸水・腹水を抜いたり、栄養補給とか、対症療法をしているんだよ。
だけど、日本では承認されていないお薬を使った治療法が報告されたんだ。😺
※追記)レムデシビル(注射薬)、GS-441524(経口薬)、メフロキン(経口薬)での治療法が、ISFM(国際猫医学会)によって発表されています
その他、注射薬のGS-441524や、中国製のFIP治療用の経口薬も存在します
だけど、とってもお金がかかる治療だからあんまり現実的ではない。だからネットで資金を募って実際に治療をしてるニャンコたちがいるよ。😺
確かに、今までの治療法ではほぼ100%死んでしまうんだから、どうにかしたいっていう飼い主さんの気持ちはわかる。😿
アメリカにはFIPのワクチンがあるんだけど効果はイマイチ?で、日本では勧められていない。承認もされていないし。
FIPは免疫力が低下したニャンコが発症しやすいから、多頭飼育のお家や、他の伝染病(猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスなど)に感染してるニャンコは要注意だよ。🥺
出来るだけ快適な環境で、ストレスを避ける生活をしてニャンコの免疫力を高めることが大事だね。😺
以上、人ごとじゃなく、むうが来てから“オヤジ狩り”被害にあって、FIP発症の危機にあるマオでした。🙀😵
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。
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