こんにちは。スタッフニャンコのマオです。😺
夏休みに入って、もうすぐお盆♪
お出かけする人も多い時期だよね。😻
こないだ、あるワンちゃんがペットホテルでお泊りに来たんだ。😸
以前からかかりつけの子だったけど、ホテルの利用は初めてだったのね。
診察の時は、落ち着きはないけどフレンドリーで、普通にいい子にしてたな。😼
けど、ケージに入れられた途端に「ワンワン」鳴きだしたの。ずっとね。🙀
周りに先生たちが、いてもいなくても。
それだけじゃなくて、給水器の出っ張った吸水口に鼻やおでこをぶつけながら、落ち着きなくずっと歩き回ってた。😿
大抵の子は、しばらくすると落ち着いて大人しくなるからさ、そのままそっとしてたんだけど。。。1時間経っても同じだったんだ。😵
ずっと鳴き続けて、動きっぱなしだったから、さすがにこれではいくら室温を下げても、熱中症になっちゃう!🙀
危険と判断して、先生がこの子には鎮静剤を注射しました。😔
この子の場合考えられるのは、『分離不安症』と『バリアフラストレーション』、それから『自傷行動』かな?🤔
『分離不安症』と『バリアフラストレーション』は、動物の精神疾患の『不安障害』に当たる病気で、単純な『わがまま』とは違うんだよね。😼
『自傷行動』はその症状の1つだね。😿
『バリアフラストレーション』っていうのはさ、ケージとかサークルとか、要するに閉じ込められることに強い拒絶症状を示す病気のことだよ。😟
普段、お家の中で自由に生活してて、ケージに入れられたことがなくて、ケージに慣れていない子は危ないね。😔
前にケージに入れられて怖い経験をしたせいでトラウマになっていたり、もともと不安を感じやすい気質の子がなりやすいね。😿
『分離不安症』は、大好きな飼い主さんと離れて一人ぼっちになることに『強烈な』不安を感じて、いろいろな症状を示す病気のことだよ。😺
でもね、思い出してみて。君達人間だってなかった? 子供の頃にさ、お出かけの時、泣き叫いて駄々こねた記憶がさ。😸
「お父さん(お母さん)はこのままいなくなっちゃうんじゃないか、もう帰ってこないんじゃないか🥺」とかね。
そういう感情は普通のことなんだけど、大抵はいつの間にか乗り越えるっていうか、なくなっちゃうよね。😽
だけど、ワンコやニャンコの場合は、飼い主さんが甘やかすっていうか、『自立』する機会を与えないっていうか。。😓
普段、お家の中で飼い主さんとずっと一緒で、一人でお留守番の経験がない子は危ないね。☹️
あと、もともと不安を感じやすい気質の子だったり、前に一人でお留守番をした時に怖い思いをしたせいで、トラウマになっていたりする子がなりやすいね。😼
飼い主さんとの精神的な距離が近くて、精神的に自立できていない小型犬のワンコに多いよ。🥺
そういう子は、お家ではいつも飼い主さんの後追いをしてるはずだよ。🥺
だから飼い主さんにとっては、いじらしくて可愛いだろうから、余計にべったりになっちゃうんだろうね。😔
あと、高齢になって目や耳が悪くなったり、持病のせいで不安な気持ちになりやすくなっている子もいるね。😿
できてたことができなくなると、人間も動物も不安になっちゃうんだろうね。😔
僕たちニャンコの場合は、大好きな飼い主さんに限らずに、普段いる人や動物がいなくなって、一人ぼっちになることに『強烈な』不安を感じる子もいるね。🥺
ニャンコってさ、環境の変化に慣れるのが得意じゃないのね。😿
あと、ちっちゃい時からお家の中で人間に育てられて、外の世界を知らずに、母猫や兄弟ニャンコがいない環境で育つと、不安気質になりやすいみたい。😿
『一人ぼっちになること』に強烈な不安を感じることが、病気の本質だね。😔
『分離不安症』も『バリアフラストレーション』も症状はほとんど同じ。
具体的には、①叫ぶようにずっと鳴き続ける ②落ち着きなく動き回る ③パニックになり激しく暴れまくる ④ストレスで下痢や嘔吐をしてしまう ⑤トイレ以外の場所での排泄 ⑥自傷行動 など。
特に、この子みたいに自分の体を傷つけちゃう『自傷行動』を伴う場合は要注意だね。😾
集合住宅だと、留守中や飼い主さんがお風呂やトイレに行くたびに、大声で鳴き続けたら、苦情だってくるだろうし。。
こういう子たちは、残念だけど、ホテルでのお預かりがお勧めできない子たちだね。😿
そうならないためには、小さい時からケージとか、一人でお留守番に慣れさせておいてね。😉
こういう習慣は、災害の時にも絶対に役立つと思うよ。😉
この子は飼い主さんと相談して、懐いてる知り合いの人に迎えに来てもらいました。😺
そうでなければ、お預かりの間中、鎮静剤を飲み続けなければならなかったと思うよ。😔
ホテルでお預かり中の『自傷行動』は、ケージから出たい一心で起こす行動の結果だね。
この子みたいに顔面をぶつけたり、ダックスのような鼻の長い子はケージ扉の隙間に鼻をこすりつけて擦りむいたり、穴を掘るような仕草を繰り返して爪から出血したりするんだよ。😿
あと、この子みたいに動き続けて熱中症になったり、ケージ扉を噛んで歯が折れたり、出血したり。😣
でも、本人たちはその時は必死だからさ、あんまり痛がったりしないんだよね。
ひょっとしたら小型犬のワンコたちは、人間の注意を引いてケージから出してもらうために、わざとしているのかもしれないね。😵
『分離不安症』も『バリアフラストレーション』も『慣れていない』の一言に尽きるけど、だから治療のためには少しずつゆっくりと、時間をかけて慣らしていくことだよね。(行動療法)😺
この子みたいに症状の重い子は、並行してお薬での治療も必要になるだろうね。
治療は、①行動療法 ②環境整備 ③薬物療法 です。
やり方を間違えると逆効果で、かえって悪化させてしまうから、必ず先生に相談してね。😸
動物行動学の専門の先生を紹介してもらうこともできるよ。😺
以上、兄弟ニャンコのしまじがいなくなった時は、先生たちがいなくなって一人ぼっちになると、不安で鳴き叫んでたマオでした。😽😝
※時々お問い合わせをいただくのですが、診察を伴わない個々のご質問にはお答え致しかねます。申し訳ありません。